@numa08 猫耳帽子の女の子

明日目が覚めたら俺達の業界が夢のような世界になっているとイイナ。

鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パスで東北旅行へ行ってきた

実は今までほぼ行ったことの無かった東北地方。新幹線大好きな息子が「はやぶさ!!こまち!!」と、JR東日本ブランディングにまんまと乗せられているので、せっかくだからと思って鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パスを利用して東北旅行に行ってきました。はやぶさ・こまちに本当に乗りたいのは誰かって?もちろん俺だよ。

鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パスとは

2022年の鉄道開業150周年記念にあわせてJR東日本より発売されたフリーきっぷの第2弾。内容は昨年10月頃に発売されたものと同じで、ざっくり以下の特徴があります。

  • 金額: 22,150円
  • フリーエリア内の普通列車、特急列車(自由席)、BRTに乗り放題
  • 予約すれば指定席に4回まで乗り放題
  • NewDays駅レンタカーなどの特典・割引

JR東日本は一部エリアが乗り放題になる「週末パス」や期間限定で利用可能な「青春18きっぷ」を発売していますが、今回の切符はエリア限定とは言え、新幹線を含む特急に乗車可能となっている点が特徴的です。ほとんどのお得なきっぷが在来線のみですし、BRTなど第3セクターは対象外ですからね。

そんなわけで旅の予定を考えました。東北地方は食べ物や景観、史跡など気になるものも多い一方で子どもが退屈しないタイプの観光地を探すのがちょっと大変でした。はじめは秋田や盛岡、青森を考えていたのですがどうにも時間内で回ろうと思うと移動がメインになりそうで、子どもは退屈しそう。大人は楽しいのですけれどね。そうなると、順当に仙台を中心とした方がよさそうに思いました。いざとなれば、仙台駅近くにアンパンマンミュージアムもありますからね。

www.sendai-anpanman.jp

そこで考えたのが以下のルートです。

  • 1日目
  • 2日目
    • 作並温泉を出発して仙台または山形に向かう
    • 仙台に行った場合は仙台観光。動物園か水族館かな
    • 山形へ行った場合は、軽く山形を観光して「つばさ」に乗って東京へ
    • 仙台の場合、「はやぶさ」などで東京へ
    • 東京または新宿始発の「あずさ・かいじ」で甲府へ帰る

3日間有効なきっぷですが、週末旅行なので2日間のみ。特急乗車回数も使い切らない可能性がありますが、少なくとも甲府-仙台を往復するだけで元は取れるので良しとしました(甲府-仙台を特急・新幹線で往復すると27,300円くらい)。

1日目 甲府駅

甲府駅できっぷを受け取って旅行開始。夫婦2枚分のきっぷを払い出したところ、きっぷ本体と大宮-仙台間の新幹線特急券に加えて約款やらアンケートやら合わせて14枚ほどが払い出されました。まだ終わらないのか、と若干不安になるレベル。きっぷ必須は仕方ないとしてもアンケートや約款は申込時のメールに含めてくれたら良いのにとちょっと思いました。そもそもこのきっぷ自体、えきねっとでなければ購入できないのに。

そんな愚痴を抱きつつ、中央線各駅停車と中央線快速を乗り継いで西国分寺駅へ。そして武蔵野線で府中本町へ。ここでちょっとレアな在来線、むさしの号に乗ります。

むさしの号

府中本町発大宮行の「むさしの号」は土曜日は朝8時26分発の一本だけ。これを逃すと武蔵浦和乗り換えです。乗り換え1回だからそこまで不便は無いですが、1日1本しかない車両と聞けば乗ってみたくなるのが人の性。ちなみに、西国分寺も停車しますが、乗り換えに余裕があったことと始発から乗って座りたかったので府中本町まで行って折り返ししました。通常の乗車券では一度改札から出る必要がありますが、フリーきっぷなのでこういった乗車方法も問題ないはずです。

大宮から新幹線こまち

あこがれの新幹線「こまち」ことJR東日本E6系新幹線。真っ赤なボディーが目を惹きます。本当は東京駅から乗車して、連結部分などをしっかり見ておきたかったのですが、乗り換え時間などを考えて大宮からに変更。あと、子どもを連れて首都圏をあんまり移動したくない点も理由の一つです。

この日の下り線はけっこう混雑していて、私たちも通路を挟んで乗車しました。たぶん、快適性という意味なら3列シートのあるはやぶさの方が良いのですが、こまちに乗りたいのだからしょうがない。乗りたい列車に乗る旅なのですから(ずいぶん鉄分が高いな?)

盛岡で分離と連結を見学

盛岡駅ではこの日の最大の目的、こまちとはやぶさの分離・連結の見学をしました。どちらも人だかりができていて、いい感じの場所は先に来た人に抑えられていました。しかし、分離・連結を両方とも見学していたのは我々くらいのもの。そりゃあ、それを目的に新幹線に乗りに来る人も少ないでしょうしね。子どもも私も大満足でした。

車両の連結はNEXとかくろしおに乗車したときにも見ましたが、新幹線の連結・分離はなんだかより特別に感じます。新幹線がそもそも、ちょっと非日常的な乗り物だからでしょうか。

盛岡観光

さて、予定ではここで仙台に引き返すつもりでしたが思いのほか疲労していたのでこのまま盛岡をゆっくり観光し、やまびこ号で仙台に引き返すように予定を変更しました。そうなると、どこに行くのか?となりますが、軽く調べて出てきた「盛岡市子ども科学館」へ行ってみました。

kodomokagakukan.com

なかなか味わい深い施設で、どういうわけだか「しんかい6500」の模型も展示されていました。

まじで、どういうわけ?

盛岡駅自体は混雑していましたが、子ども科学館はそれなりに空いていてゆっくり楽しむことができました。体験型の展示物がたくさんあり、実際に触って物理的な現象を体験できます。地域性みたいなものはほぼないので地元の方向けの施設という感じ。観光客が少ない分、私たちのような鉄道がメインの旅行者としては非常に良いところでした。

さて、往復はタクシーを利用したのですが帰り道のタクシードライバーの岩手訛りが強すぎて、私は全然聞き取れませんでした。「雫川(しずくがわ)」を「すずくがわ」のように発音されていて、本当に「し」と「す」が一体化しているのだな、と感心しました。

仙台を目指す

こども科学館で楽しんだ後は、E5系「やまびこ」で仙台を目指します。感謝の3列自由席。さすがに空いていて、家族で並んで座れました。で、エキナカNewDaysで購入したのがこちら。

ほやと牛と酒!鉄道旅の良いところは酒を飲んでも良いところです(量は気にしつつね)。岩手の酒はうめぇ・・・ほやもうめぇ。牛もうめぇ。うめぇうめぇって、こりゃ牛じゃねえか、ガハハ。

ちなみにこの区間は自由席を使ったので、特急券の予約権利はあと3回残っています。

仙山線作並温泉

仙台に到着したのでとりあえず駅前へ。

なんだかこの、中央出口からの光景をいろいろな映画やドラマで見た覚えがあるのでぜひ一度直接見ておきたかったんですよね。アイネクライネナハトムジークとかゴジラVSメカゴジラとか。

東北の玄関口とか、関東と地続きというかだいぶ都会な印象を持ちました。

そんなこんなで仙山線作並駅へ。駅から送迎バスで今夜の宿のLa楽リゾートグリーングリーンへ向かいます。

www.hotel-gg.com

La楽リゾートグリーングリーン

この手のリゾートホテルは子どもと一緒に行くことを考えられている点がありがたいです。部屋もお隣の部屋が小さい子供を連れた家族だったのであまり気兼ねもしませんでしたし。夕食はバイキング形式なので時間制限はあるものの、自分たちのペースで食事ができました。

お風呂も広くて、しっかり寛ぐことができました。また利用したいと思えるホテルでした。

2日目 仙台駅

作並駅へ送迎バスで向かってからは、仙山線で仙台に戻ります。個人的な要望を言うと、ニッカウヰスキーの宮城峡蒸留所に行きたかった。

まあ、子どもを連れて行っても飽きちゃうと思うので看板だけを見て我慢。ホテルで飲めるかなー?とちょっと期待していましたが、扱いがありませんでした。まあ珍しい酒でも無いですけれどね。

あと、仙山線を乗りつぶすのもやってみたかったなーと思いつつもこちらも断念。1時間半以上の乗車時間となって、やはり子どもが飽きると思うので。おとなしく仙台駅を目指します。

八木山動物公園

仙台に着いてからは地下鉄で八木山動物公園を目指しました。地下鉄駅ほぼ直結の動物園で、動物の種類も豊富。

個人的にはじゃれあう2頭のシロクマの姿が印象的でした。

ゾウのえさやりも体験しました。

開園から14時頃までしっかりと遊びました。

仙台だし牛タンを食う

地下鉄で仙台に戻って帰りの新幹線を手配。さすがに日曜日の夕方だけあって込み合っています。スピードの出る「はやぶさ」はすでにほぼ満席。そのあたりも見越して各駅停車の「やまびこ」の指定席を確保しておきました。時間はかかりますが、そこまで遅くならない程度の時間に甲府まで戻れる予定です。

あとはせっかく仙台に来たので駅地下の居酒屋で昼飲み。子どもは寝た。新幹線の乗車までにビールと牛タンを頂きました。牛タン、本当に分厚いのですね。

あと、ほやも補充しました。

まさかの福島経由

仙台始発のやまびこ号はE2系でした。ちょっと気になって時刻表を確認すると、福島駅でE3系「つばさ」と連結するダイヤでした。これは見ておきたい。実は子どもも動物園にいる頃に「今度はつばさに乗ろうね!!」とか言っていて、でもすでにつばさの指定席はほぼ満員。言いながら寝てしまっていたので、まあ次の機会かなー?と思っていたのですが、思わぬチャンスに「見るだけ見に行ってみる?」と聞くと「うん」とのこと。それならばと、福島駅到着と同時に急いで連結作業を見に行きました。

連結完了後、ほぼ3分くらいで出発なのでまたも急いで元の席に戻ります。最小限の荷物とカメラ、あと子どもを抱っこしていたのでだいぶ疲れましたが、無事に席に戻ることができました。事前に確認していれば、もうちょっと後ろ側の席を取ったなぁとちょっと反省。時刻表はよく見るのがいいですね。

かいじで甲府

東京駅到着後は中央線快速で新宿、新宿からかいじで甲府といつものルート。こちらも特急券を出力したので、権利は残り1回となったものの使う予定もないのでそのまま期限切れとなりました。

感想

生まれて初めての東北地方旅行をJR東日本パスで行ってきました。どちらかと言えば、新幹線に乗ることがメインの乗り鉄旅をしつつ、子どもを満足させるプランニング。個人的には奥州藤原氏関連の史跡とか、東日本大震災の痕跡など見ておきたいものもありましたが、まあそれはまた別の機会とします。

新幹線や特急も利用できるフリーパスはなかなか無いと思うので、今後も名前を変えて再度発売してほしいです(150周年は今年までですからね)。また、あまり意識していなかったのですがJR東日本はお得な切符をいくつか発売しています。甲府に住んでいるとお世話になると思うのは多分

「中央線週末フリー乗車券」

www.jreast.co.jp

や「週末パス」

www.jreast.co.jp

などを利用する機会がありそうです。特急が利用できないなど制限はあるものの、ほぼすべての在来線に乗れる「青春18きっぷ」も良いですね。子どもが小さいうちは自動車旅行がメインで、今も行きますが一方で鉄道による旅行もまた選択肢に増えてきました。鉄分多めで色々と今後も楽しみたいです。