@numa08 猫耳帽子の女の子

明日目が覚めたら俺達の業界が夢のような世界になっているとイイナ。

子どもを連れてパンダくろしおに乗ってアドベンチャーワールドへ行った

子どもも大きくなってきて、順当に好きなものや嫌いなものができてきました。色々ある好きなものの1つに「電車」を始めとする鉄道があるわけでして、何を隠そう私自身も鉄分を多少は含んでいることから、子どもの「やりたい!!」に対してどちらかと言うと前向きに反応してしまう兆候があります。

そんなわけで、年が明けたいつの頃からか「パンダくろしおに乗りたい!!」と子どもが言うようになりました。「乗りたい!!」だけじゃなくて「乗りに行こう!!」と言って玄関から出ていこうとする始末。鉄は熱いうちに打て(鉄分だけに)とも言うしまあ、前向きに検討しようかなぁと1月中旬頃に考え始めました。

パンダくろしおとは

パンダくろしおは、JR西日本が運行している特急「くろしお」のうち287系車両の一部を和歌山県の「アドベンチャーワールド」とコラボしてラッピングした車両です。現在「パンダくろしお Smileアドベンチャートレイン」と「パンダくろしお サステナブルSmileトレイン」の2種類が運行されています。

www.jr-odekake.net

運行区間は新大阪〜新宮など。アドベンチャーワールドの最寄り駅の白浜駅も停車します。運行形態は1日4本。新大阪発の下り線は朝一の1号車か夕方の25号車で「Simleアドベンチャートレイン」の運行が決まっています。「サステナブル Smileトレイン」は現在不定期運行とのこと。さて、時刻表を見てみるとくろしお1号は9:01に発車し25号は18:45に発車します。

くろしおの時刻表(平日)

山梨に住んでいる我々がパンダくろしおに乗ろうと思ったら、くろしお1号に乗るため前日までに新大阪近くで宿泊をするか夜のくろしお25号に乗るかの2択。前者は楽でいいけれど宿泊費がかさむ。後者はゆっくり山梨を出ればいいけれど、子どもの体力が満タンのときに乗れないし、せっかくなら白浜に到着した後でアドベンチャーワールドに行きたい。うーん、どうしたものか・・・と悩んでいました。しかし、アドベンチャーワールドとコラボした車両が1日4本しか運行されていないはなんだかおかしいな?そもそも、もっと違うタイミングで新大阪駅に停車中のパンダくろしおを見たことがあるぞ?とか色々考えて調査した結果、パンダくろしおの運行情報は前日18時頃に公式Twitterアカウントよりアナウンスが出る事がわかりました!!

車両番号しか情報がないので、何時発なのか?とかは時刻表から調べる必要があります。ともかく、1日数便運行される日があって、その情報が前日に判明することが分かればあとはTwitterを監視しつつスケジュールを組むだけです。

時刻表を買ってきた

甲府から新大阪へ行ってパンダくろしおに乗るために、色々なパターンをシミュレーションしました。前入りするパターンは無しとしてもどこから電車に乗るのか、どこまで車を使うのかなど。いろいろ考えてChromeのタブを開いたり閉じたりしているうちに、時刻表を買ってきてメモを書いたほうが早いなと感じたので久々にJTB時刻表を購入。

JTB時刻表2023年2月号

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学生の頃、年末年始に青春18きっぷを使って乗り鉄旅をしていたころ以来の時刻表購入。特に旅の予定がなくても眺めているだけで楽しい本の1つですね(?)

時刻表を見ながら運賃などを計算すると、甲府から静岡までを車で移動してそこから新幹線→くろしおと乗り継ぐ方法が一番負担が少なそうに感じたのでひとまず決定。あとは公式Twitterアカウントが前日にパンダくろしおのスケジュール公開するのを待つばかりです。

凍結まつりからのスケジュール公開

奇しくも2023/2/3はTwitterの凍結まつりが実施された日でした。同じような内容のTweetしかしていないパンダくろしおTwitterアカウントは無事か・・・?と確認したところ、どうやら無事だったようでちゃんとツイートの内容が閲覧できました。そんなわけで、夕方くらいに更新が実施されて翌日2/4は「くろしお11号」がパンダくろしおとして運行されることが発表されました。

12:15に新大阪を出発する便です。乗車予定の車両が決定したら大急ぎで残りの予約を行います。今回のようにJRとホテルを同時予約する場合、インターネット受付では日本旅行の「赤い風船」もありますが、のぞみ停車駅以外を起点とする場合JTBダイナミックパッケージを使ったほうが駅の設定がより柔軟なのでおすすめです。静岡駅はのぞみが停車しない駅なので、JTBを使って予約しました。以下のようなスケジュールです。

  • 行き
    • こだま707 静岡(09:21)⇒新大阪(11:51)
    • くろしお011 新大阪(12:15)⇒白浜(14:41)
  • 帰り
    • くろしお026 白浜(15:26)⇒新大阪(17:50)
    • ひかり520 新大阪(18:48)⇒静岡(20:37)

という訳で帰りもパンダくろしおでした。嬉しいね。

静岡から東海道新幹線に乗る

甲府の最寄の東海道新幹線停車駅は新富士駅か静岡駅があります。どちらもこだま停車駅ですが、静岡駅はダイヤによってはひかりが停車します。また、東名高速道路からのアクセスも良いので今回新幹線の起点に静岡駅を選びました。道中は一般道から中部横断自動車道を通って東名高速道路静岡ICで降りてすぐ。甲府からだとだいたい1時間半でした。静岡駅前に駐車場はいくつかありましたが、今回は1日最大900円で利用可能な「みんなのパーキング」を使いました。

minna-p.jp

だいぶ余裕をもって到着したので、静岡駅でちょっと時間をつぶしてから新幹線に乗車します。今回、新幹線の確保を旅行前日に行ったため隣り合った席の確保ができず通路を挟むんでいました。子どもはiPadを見てしばらく遊んでいたのですが、まあ飽きてきたようで。困ったなあと思っていたら、名古屋駅を過ぎたころに自由席がだいぶ空いていることに気が付いたので3列シートを確保しました。前後も空いていたので正直、指定席車両より人も少なく親子ともにリラックスできた気がします。

駅弁購入

新大阪駅で乗り換え待ちの間で駅弁を買いました。親は牡蠣弁当とか適当に好きなやつを。子どもはダークシンカリオンの弁当を選びました。我が家の新幹線弁当箱ラインアップに新しい仲間が加わりました。

www.shinkalion.com

パンダくろしおに乗る!!

新大阪駅で無事にパンダくろしおに乗車しました。やはり、家族連れが多くてみんな先頭車両で写真を撮影していました。浮かれているな〜人のこと言えないけれど。パンダくろしおは先頭車両だけではなく、中間車両などもラッピングされていました。私達はイルカなど海の生き物でラッピングされた号車でした。

これはレッサーパンダ

ちなみに先頭車両で写真撮影をした後、1~2分くらいしか余裕がなく急いで乗車した結果、乗車する郷社を間違えてしまいました。天王寺駅で乗ってきた方に指摘されて冷や汗。また、今回2席しか確保しなかったので子どもは膝の上でした。なかなか子どもの面倒を見つつ駅弁を食べるのは大変だったので、次からはサンドイッチとかを選ぼうかと思います。

特急くろしおは大阪環状線紀勢本線を走り抜けます。紀勢本線といえば以前から印南駅の「かえる橋」が気になっていました。一目見れるかな?と思ってGoogle mapsとにらめっこしつつ、窓の外を見ていましたが一瞬通り過ぎただけでちらっと見えたような見えなかったような。いつか、普通列車で旅行してみて、かえる橋を見てみたいですね。

白浜駅到着

くろしお11号は14時41に白浜駅に到着します。白浜駅に降りるとパンダ関連デコレーションがそこかしこにありました。「パンダで町おこしをするぞ!!」という強い意志を感じます。パンダ柄のシートに乗ったりして遊びつつ、路線バスを待ってアドベンチャーワールドへ。路線バスはくろしおと接続しておらず、15分くらい待った15時ほぼ丁度に白浜駅を出発しました。ちなみに、Suicaなど電子マネーは利用不可なので事前に窓口で切符を買うか現金の準備が必須です。やってきたバスもパンダ装飾まみれ。今日から2日間、パンダに囲まれて暮らすのかと思うと不思議な気持ちになりました。

路線バスは10分くらいでアドベンチャーワールドに到着。アドベンチャーワールドの開園時間は17時までで閉園まで2時間を切った状態でした。どうしようかなと考えていましたが、子供は入園する気満々。まあ、そうだよねということで2日券を購入しました。チケット購入の際、窓口の方に「17時までですが大丈夫ですか?」と何度か念を押されたのが印象的でした。時間も短いし1日目は雰囲気を楽しむくらいかな?と思っていましたが、実際には1時間ちょっとの時間を完全に堪能しました。イルカや動物のショーこそ終わってしまっていたものの、サファリゾーンの入園は可能でしたし間近でイルカやアシカ、そしてなによりパンダを見学できました。

パンダを見学

入園してしばらく進むと、いきなりパンダの飼育エリアがありました。そこそこ人混みは出来ていたものの、柵越しに子どもでも十分パンダの見学が可能でした。私自身、パンダを見学したのは小学4年生ごろに大混雑の上野動物園以来で、その時にめちゃくちゃ混んでいた記憶があったのでやや不安もあったのですが、それと比べるとかなり平和な閑散具合。じっくりゆっくりパンダを堪能しました。

寝そべって笹をかじっているパンダを見ていると、気持ちがなんだかリラックスします。俺もパンダになって食っちゃ寝の生活をしてみたい...

のんびりした動物は大人には向いていましたが子どもはいくら可愛くても動きの少ない動物はちょっと退屈なようだったので次のエリアへ移動しました。

ペンギンを見学

パンダの次は海獣館でペンギンやシロクマを見に行きます。子どもはペンギンも大好き、いっぱいみれたらいいねなんて話をしていました。

多くね?ジェンツー、エンペラー、キングなど何種類かのペンギンが一斉に迎えてくれました。それにしても多いな・・・これでちゃんと管理して、孵化なんかもしているから驚きです。ガラス越しですがカラスのような声で「ガーガー」と鳴いているのが印象的でした。ときどき水の中にもぐったりしています。ちなみに、写真でもまあまあの数のペンギンが映っていますが、このサイズの展示スペースが円周上に並んでいてそこにも同じくらいの数のペンギンがいました。めちゃくちゃ数が多かったです。

シロクマを見学

ペンギンの次はシロクマです。パワーがあって危険なのは知っていますが、白くて丸っこくて安全なところから見学する分には可愛く思えそうです。

この迫力。さすがは最も大きいクマ。下から煽りで見たときの迫力たるや恐ろしさを感じます。ちなみにシロクマの見学可能時間は16:30くらいまでで、閉園時間少し前には裏に帰ってしまうとのこと。実は、2022年の夏に上野動物園へ行ったのですが、そのときシロクマを見られなかったので無念を晴らしました。ちなみに、アドベンチャーワールドにいるシロクマのライトは3月には鹿児島の動物園へ引っ越しが決まっているそうです。行ってしまう前に会うことができて良かった。

www.aws-s.com

サファリエリア

海獣館を出てサファリエリアの方に何となく歩いていると、ケニア号最終の案内が流れていました。ケニア号はアドベンチャーワールド内のサファリエリアを巡回するバスのようなもの。サファリエリアはそれ単体でなかなか広いので、小さい子供と一緒に行動するのはまあまあ大変です。幸い、ケニア号も空いていたので最終に乗り込みました。

ケニア号は自転車くらいのスピードでサファリエリアを走ります。サファリエリアは草食動物ゾーンは徒歩で見学可能で、肉食動物ゾーンは車かケニア号の乗車が必須でした。ゾウやキリン、マレーバクにサイなど鉄板の動物に加えてゴールデンターキンやムフロンなどあまりほかの園で見たことのない動物たちもいました。肉食エリアはライオンやチーター、サーバルキャット、ツキノワグマ、そしてホワイトタイガーなど格好よくもどこか愛嬌があったり美しさを感じさせる動物たちがいました。

イルカとアシカ

ケニア号を降りてぶらぶらしていると、イルカのいるプールエリアにたどり着きました。ショーに備えての練習なのか、プール内でジャンプなどを披露するイルカたち。ショーも席によっては近くで見れるとは言え、それ以上の近さでイルカを見学できました。

イルカプールの隣ではアシカの餌やり体験が行われていました。こちらは事前予約必須のアクティビティでしたが近くで見るだけなら問題なさそうだったので邪魔にならない場所で眺めていました。子どももアシカの餌やりに興味を持っていたので、どうにかタイミングを合わせて餌やり体験などに参加できないか予定を考えることとしました。

退園、ホテルへ

イルカやアシカを眺めていると蛍の光が流れ始めたので退園。だいたい1時間半くらいだったとは言えかなり充実した体験ができました。この時間だけでだいぶ満足したのにまだ明日もあるのかと思うと非常にワクワクします。退園後はホテルまでタクシーで移動しました。観光地のタクシーにありがちな、ちょいちょいドライバーの方がお話を振ってくるタイプ。私は普段は標準語で話をしているのですが、関西弁で話しかけられると自分も関西弁が出てしまうので完全に乗せられました。山梨から来たことを伝えると、山梨からのお客さんはほとんど見たことが無いとのこと。まあ、そらそうだろうなと思います。やっぱりアクセスが良くないですからね。

そんなわけでホテルに到着。今回は湯快リゾート 南紀白浜温泉 白浜彩朝楽に宿泊しました。

yukai-r.jp

やはり家族連れが多く訪れるアドベンチャーワールド最寄りのホテルなだけあって、子ども向けのサービスやアメニティが充実していました。ミキハウスの「ウェルカムベビーのお宿」にリストされていないものの、子ども用の浴衣などのアメニティ、バイキングでの食事、大浴場の入浴、子ども用のプレイエリアなど小さい子供がいても楽しめる場所でした。我が家もプレイエリアが気に入ったようで、しばらく遊んでいました。朝から長距離移動した上にアドベンチャーワールドで遊んでそれでもまだプレイエリアで遊ぶ体力があるのはただただ驚き。

夕食のバイキングも私的にはかなり満足のいくクオリティと種類が提供されていて有難かったです。やはり海鮮がおいしいですし、お醤油なんかも種類が豊富でそのあたり を試してみるのもまた楽しみ。デザートまでしっかり頂きました。

本当は食後に2回目のお風呂を戴こうと思っていましたが、子どもの寝かしつけと同時に寝落ち。子どももなんやかんや疲れていたようで、布団に入った瞬間に寝ました。つまり私自身も同じ感じ。

朝食、再びアドベンチャーワールド

早寝したおかげで早起きできたので朝風呂を堪能。そのまま朝食を摂りました。朝食もまたバイキング形式で、夕食と違ってこれもまたおいしい。お米もパンも戴いてしまいました。朝食の時間が早い時間だったので部屋でくつろぎつつプリキュアを見てからアドベンチャーワールドへ移動開始。この日は路線バスを使いました。ホテルの前のバス停を出発した後、とれとれ市場前で乗り換えてアドベンチャーワールドへ。

開園直前のアドベンチャーワールドは昨日と変わって非常に混雑していました。チケット売り場もそれなりに人が並んでいたようです。私たちは2日チケットを購入していたため、売り場に並ぶ必要はありませんでしたが。

入場を待つ間、スタッフの方がディスプレイにパンダの画像を出してパンダの名前当てクイズをやっていました。パンダの個体識別がまだつかないので全然わかりませんでしたが、並んでいる方々の半分くらいは正解していました。アドベンチャーワールドは長い間日本にいた雄のパンダ永明とその子どもたちが中国へ行くということで、熱いファンの人たちがお別れを言おうと駆けつけているようでした。

パンダに会いに行くよ

入場同時に園の中央部にあるパンダブリーディングセンターへ直行しました。私も熱いファンと言うほどではないでですが、アドベンチャーワールドへ行くにあたって日本のパンダの飼育について調べていたので永明に会っておきたかったのです。ブリーディングセンターはすでに数十人の方々が並んでいました。感染症対策と混雑緩和のためか、グループ分けをされて3分おきにブースの前を移動する形式での見学でした。大きなカメラで撮影をしている方もいっぱいいらっしゃいましたが、スタッフの方の呼びかけでスムーズに移動されていたのが印象的でした。パンダが好きな人たちは良い人ばっかりでした。

いろいろな動物たち

昨日は訪れなかったエントランス付近にいる動物たちに会いに行きました。レッサーパンダラクダ、馬など。特にラクダについては、五味太郎の絵本の影響でウンチの姿をしっかり観察しました。

ランチやおやつ

おやつにパンダの肉まん、ランチはパンダのハンバーガーでした。特にハンバーガーは遊園地のハンバーガーだと侮っていたら、しっかりサルサソースが効いていて非常に美味しかったです。

イルカショーやアニマルショー

動物たちの見学をしつつ、イルカショーやアニマルショーも楽しみました。イルカショーはなんとなくストーリー性があって、見ていて引き付けられます。アニマルショーはアシカとかカピバラといった珍しい動物だけでなく、犬とか豚もトレーナーの方と一緒に可愛く格好よくアクションを決めていて見ごたえがありました。

さらば、アドベンチャーワールド

まだまだ名残惜しいですが帰りの電車もあるので、14時くらいで引き上げです。路線バスで白浜駅に戻って再びパンダくろしおに乗りました。登りのくろしお26号は6両+3両の9両編成で、大阪よりの9~7号車はパンダラッピングされていない点が注意です。あと、乗車してしまうと7号車と6号車間の行き来ができない点も注意が必要です。実際、途中から乗車したグループの方で移動できなくなって困っていました。

新大阪駅から新幹線に乗り換えて静岡へ。新幹線では行と同様に3列の自由席を確保しました。3列使えたのでしっかり休憩をして静岡からの運転に備えます。静岡ではドラッグストアでモンエナを購入して気合を入れてから運転開始。甲府までの1時間半を走り抜けて自宅へ帰りました。

感想

1泊2日で山梨から和歌山のアドベンチャーワールドへ行ってきました。今まであまりパンダや動物に興味はありませんでしたが、愛らしい姿を見ていると純粋に可愛いと思ってしまいますね。パンダくろしおはダイヤ発表が運航前日と乗車までのハードルがまあまあありますが、アドベンチャーワールドへの往復であれば羽田空港から南紀白浜空港への直行便が出ているので関東地方からのアクセスは実は良かったりします。またアドベンチャーワールドに行きたくなったら、そう言った方法も検討してみたいですね。でも、たぶんパンダくろしおに乗ることになるでしょうが。