@numa08 猫耳帽子の女の子

明日目が覚めたら俺達の業界が夢のような世界になっているとイイナ。

インサイドヘッド プログラマの映画 Advent Calendar 2015

プログラマの映画 Advent Calendar が空いていたので書きます。

インサイド・ヘッド (吹替版)

人間が抱く「感情」を主人公に描いたピクサー・アニメーションの長編作品。監督は「カールじいさんの空飛ぶ家」「モンスターズ・インク」のピート・ドクター。ミネソタの田舎町で明るく幸せに育った少女ライリーは、父親の仕事の都合で都会のサンフランシスコに引っ越してくる。新しい生活に慣れようとするライリーを幸せにしようと、彼女の頭の中の司令部では「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」の5つの感情が奮闘していた。しかし、ある時、カナシミがライリーの大切な思い出を悲しい思い出に変えてしまう。慌てて思い出を元通りにしようとしたヨロコビだったが、誤ってカナシミと一緒に司令部の外に放りだされてしまう。ヨロコビは急いで司令部に戻ろうと、ライリーの頭の中を駆けめぐるのだが……。

意識の有る動物の頭の中には、感情を司る精霊(?)がいて彼らのディスカッションや活動が生物の行動に反映されるという世界観の中で構成されるストーリー。明るい少女ライリーの中では「ヨロコビ」が主導権を握っていて行動を決定することが多いのだが、その中で「カナシミ」の役割とは一体何なのか、「意識」や「感情」とは一体何なのかを描いた映画です。

子供向けのディズニー映画と侮ること無かれ、「学習」とは「記憶」とはと言った人間の持つ多用な脳の機能についてデフォルメされたキャラクターを通して描かれていて非常に興味深い作品でした。

「頭の中に何かがいて、それが行動を司る」は漫画やアニメではよくある表現です。正義の心の天使と悪い心を持った悪魔が頭の中で議論、討論、喧嘩をするシーンをよく見かけます。その発展的な設定であるとも言えるでしょう。

そして、感情や記憶だけでなく「夢」や「深層心理」あるいは「物事を理解する仕組み」そして「忘れる」ということについても映画の中でデフォルメされて描かれています。

私達の頭の中では一体何が起きているのか、そういった事を学ぶ最初の一歩として面白いかもしれません。また「デフォルメ」とはある意味で「抽象化」のことで、一般化やモデル化と言った事に繋がります。

機械学習の分野において、人の脳の構成はある程度参考にされていると言えます。この冬、そう言った分野について学習を深めてみたいと思っている人はまずは映画に2時間くらい使ってみません?