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1960年代の「アメリカン・ニューシネマ」と呼ばれるジャンルの映画であり、古きよき西部劇の時代を舞台とした気の良いギャングの物語。
アメリカで名を売ったブッチ・キャシディとサンダンス・キッドは南米ボリビアに夢を見て逃亡をする。しかしそこに広がっていたのは、噂に聞いた金塊に賑わう街ではなく、寂れてしまった田舎だった。 恋人にも愛想を尽かされ、悪行からも足を洗うもやはりギャングであり続けた彼らをボリビア政府は追い詰める。
最期の時、2人は両手に銃を握りしめ数十人のボリビア軍を相手に突撃をする。
「次に行く所は良いぞ、オーストラリアだ。あそこは英語が通じる」
そしてあの伝説のストップモーションへ・・・
巨大な体勢の前に自由に生きる者は無力なのだ。そして、夢見た大地に夢があることを保証する物は何もない。どんなに高度に情報化が進んだ今であっても変わることはない。
しかし、ブッチとサンダンスは圧倒的な戦力の前に怯んだだろうか。いや、彼らは全ての力を尽くした。追手を振り切るために馬を捨て、策を練り、時には崖から飛び込んだ。
この映画をバッドエンドであると評することは簡単だ。巨大な力の前に散っていった愚かな男たちの物語と言うこともできる。
だがそれでも、彼らの生き様や友情に敬意と憧れを抱いてしまう。挑戦すること、抗うことを常に忘れたくない。