「星を目指したい。
誰もたどり着いたことの無い、俺達のための星を」
仲間たちは快くこの思いつきを受け入れてくれた。
「いいじゃないか、そういうのも」
暑い暑い夏の日、10月の空を目指して俺たちはロケットを作り始めた。
険しい道のりだった。
ぶつかる事もあった。
作業フローの問題もたくさん見つかった。その度に俺たちは過去を振り返り、少しずつ改善を続けていった。
そして
燃料が注がれた。
秋だった。暦は秋だったが夏の暑さは俺達のロケットを焦がしていった。
初飛行は上出来とは言えなかった。
何度か計算をやり直し、パーツを修正して、なんとか星を目指して飛び始めた。
しかし、秋の空を超えることはなかった。
今年の冬は早かった。
計画を見直し、次の秋を待った。
ときは既に遅かった。
巨人たちはトラックで会場に乗り付けると、俺達の発射台を蹴散らしていった。
彼らの作ったロケットは金色に輝き、強固な装甲板と圧倒的な火力を持っていた。
「こりゃ、敵わん」
迅速な判断をした。
だけど俺達は一度はロケットを作った。
投資もした。その結果、得たものもある。
得たものを使って俺達は新しい星を目指すだろう。
簡単な道のりじゃ無いがそれは今までロケットを作る中でも同じだ。
なるようになるだろう。
10月の空の向こうに何があるのか、誰も知らない。
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